みなさんこんにちは、ロックダウン中のセブ島在住トリセブライターのDAIです。
新型コロナウィルス対策、長引くロックダウンでストレスが溜まりますが、今回は逆に、ロックダウンで良くなった幾つかの事について書きます。
ロックダウン日比受け止め方の違い
2月末に日本で学校の休校が決まり、外出自粛要請が始まった時、私は
「日本は過剰反応し過ぎだ、出歩きたがりのフィリピンで外出自粛なんてしても誰も守らないだろう!」
と思いました。
ところがその後、情勢が変わり、フィリピンの方が日本よりはるかに厳しいロックダウン政策*が取られるように。
学校は全部休み、外出は昼間のみ、一家に一枚パスカードを持った人以外は外出不可、公共交通機関は停止、事業所・レストラン・ショッピングモールなどあらゆる商業施設の閉鎖…
しかも違反すると厳しい罰則が待っています。
普段は自由気ままのフィリピンの人たちも、さすがにここまで強権的にすると言う事を聞いて、おとなしくしています。
「自粛させたいなら補償せよ!」とかいうややこしい日本人に対し、フィリピン人の方がただ「ダメ!」と上からきつく言われると従う、子供のような素直さを持ってますよね。
そんなロックダウンでセブの世の中はどう変わったのでしょうか?
悪い事を挙げればキリがないので、ロックダウンで良くなった事を挙げてみました。
*フィリピンで現在行われている新型コロナウィルス対策はECQ(強化されたコミュニティ隔離)ないしGCQ(一般的なコミュニティ隔離)というもので、厳密に言うとロックダウン一歩手前の状態ですが、実質ロックダウンに近いのでそのように記載しました。
ロックダウンで良くなった事 1:渋滞がなくなった
いつもこのくらい空いていれば快適なんだけど… pic.twitter.com/w9flWXnsrw
— DAI 【レンタルバイク休業中、兼業主夫】 (@cebutabi) March 21, 2020
少しの移動でも多大な時間が掛かり、社会問題になっていたセブの渋滞。
ところが、ロックダウンで通勤の車がなくなり、タクシーやジプニーも止まり、物流のトラックも止まり、何もかも止めてしましました。
さらにナンバーによって乗れない曜日も決められました。
おかげでいつも満杯だったセブの道はガラガラに。
大変快適なのですが、せっかく道が空いているのに、皮肉にも自分も自由に移動出来ません(笑)
ロックダウンで良くなった事 2:空気が綺麗になった
いつもはスモッグで霞んでいるセブの景色、コロナ対策で経済活動を止めたら、こんなに空気が澄み渡ってる!
— DAI 【レンタルバイク休業中、兼業主夫】 (@cebutabi) April 10, 2020
ボホールさえ近く感じてしまう。
経済と環境のバランスって、難しい… pic.twitter.com/voOQBa1Mtt
上記に伴い、ロックダウンで黒煙をもうもうと吐き出すジープやトラックがいなくなり、工場やオフィスの操業も止まり、空気が綺麗になりました。
ちょっと分かりにくいですが、北斗七星と、
— DAI 【レンタルバイク休業中、兼業主夫】 (@cebutabi) April 13, 2020
もう一枚は南十字(左上)とニセ十字(右下)のツーショット。
iPhoneで街中撮影なので、これが限界かな。
でも、普段よりかなり星が見やすい今日この頃。 pic.twitter.com/yhnEhEfXD9
おかげで夜空の星も普段より良く見えます。
ロックダウンで良くなった事 3:静かになった
来たことがある人は分かると思いますが、フィリピンと言えば騒音!
えー、セブシティ、キャピトル周辺では、ただ今道を封鎖し大迷惑大音量のパレードが行われており、交通は麻痺状態です。
— DAI 【レンタルバイク休業中、兼業主夫】 (@cebutabi) August 25, 2019
お出かけの際はお気をつけて下さい。
ていうか出ない方が良いです今日は。 pic.twitter.com/6b1owQ2AFP
あちこちから聞こえてくる大音量のカラオケ(しかも音痴)、トラックの後ろにどでかいスピーカーを積んで音楽を放送しながら走る車、ズンドコズンドコとうるさいパレード、クラクションを鳴らしまくる車、爆音で踊るズンバ(屋外エアロビクス)、夜中まで外で騒ぐ若者たち…と、騒音には事欠かなかったのです。
実際私もベトナム・カンボジア・タイの3か国を旅しましたが、同じ東南アジアでもフィリピンよりは静かに感じたほど。
ところが…
外出禁止になってから、騒音が見事になくなり、日本並みの騒音レベルになりました!
おかげで夜もよく眠れ、昼は自宅で仕事に集中出来、とても快適です。
ただ、フィリピンらしさがなくなってしまって少し寂しくもあるのですが(笑)。
ロックダウンで良くなった事 4:清潔感が上がった
セブははっきり言って汚かったです。
レストランでも手を洗う場所がなかったり、水が出なかったり、石鹸が無かったり、といった事は当たり前でした。
ところが、新型コロナになってからようやく政府も人々も意識が変わったようです。
うがい・手洗いを推奨する張り紙があちこちに見られ、無料の手洗いスポットがあちこちに出来ました。
私が住んでいる共同住宅も、以前にもまして清掃されるようになり、エレベーターなどピカピカに磨いてくれてとても気持ちが良い!
ただ、これが一過性のものに終わらず、コロナが去っても清潔感を維持して欲しいものです。
ロックダウンで良くなった事 5:生活費が節約できる
セブに住んでいる者としては、生活費が以前より浮きます。
というか、これはもう世界的に同じですよね、自粛生活ですから。
平常時のように外食や外に出掛けることがないのでガソリン代も交通費も浮きます。
旅行もしないので旅費も掛からず、掛かるものと言えば電気代くらいでしょう。
3食自炊してみて、今まで随分と食費に贅沢をしていたな、と気付きました。
コロナのおかげで、
— DAI 【レンタルバイク休業中、兼業主夫】 (@cebutabi) April 29, 2020
レストランが全部閉まるフィリピンに居るおかげで、
そして料理しない嫁と一緒になったおかげで、
生まれて初めて1日3食作る日々を経験している…
同じようなおかずばかりだけど。😅
そして料理の腕は一行に上がらないけど😓 pic.twitter.com/SXTMj5UZED
ただし…支出が減る以上に、大多数の人は収入も減っている、あるいは無くなってしまっているのは問題です。
特にフィリピン現地人家庭はこれが深刻ですね。
配給を求めてバランガイホールに並ぶ人々。
— DAI 【レンタルバイク休業中、兼業主夫】 (@cebutabi) March 27, 2020
でもフィリピン人の友人は、「配給の食料にウィルスが着いてたら危険だ!」と言って受け取りません。
失業中なのに。
フィリピン人でもそういう感覚の人もいます。#フィリピン #セブ #コロナ #配給 pic.twitter.com/PqiTHHHkRB
いつかまたセブに来ていただけるその時まで…
当「トリセブ」は旅行者向けのブログですが、現在セブに旅行に来ていただく事は出来ませんので、今回はコロナ期間の現地暮らしの様子を書いてみました。
この情勢、いつまで続くのか分かりません。
フィリピン観光省の長官は、今年いっぱい海外旅行は難しいのでは、という認識を示しています。
いつになるか分かりませんが、またフィリピン・セブに来ていただけるようになるその時まで、トリセブの過去記事をご覧いただき、バーチャル旅行していただければ幸いです。
なお、セブ島コロナ関連の最新情報は、以下の記事に随時追記していきます。
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