セブへ行く飛行機は?
日本からセブへ行く幾つかの方法をご紹介します。
フィリピン航空を使う場合
成田・関空・セントレアの国際空港からセブへの直行便が出ています。
飛行時間は約4時間半、最短かつ快適にセブへ到着出来ます。
料金は時期により異なりますが、安い時期なら往復6万円位から取得可能。
新千歳空港・福岡空港からですと、セブへは直行便がなく、マニラを経由しなければなりません。
ちなみに、羽田からマニラへ向かう便もあり、羽田→マニラ→セブ、という行き方も一応あります。
LCCを使う場合
セブパシフィック航空が、成田~セブ間の直行便を、週4便運航しています。
セブパシフィックは時々プロモフェアをやり、これが激安になります。
なかなか取れませんが、最安で往復6,000円~という、東京・大阪間の新幹線よりはるかに安い値段で出る事があります。
関空・セントレア・福岡空港からセブへは直行がなく、マニラを経由します。
他にジェットスターでマニラ迄行き、マニラでセブパシフィックかエアアジアに乗り換えるという方法もあり。
さすがに上記の往復6,000円というのはなかなか取れませんが、LCCですと平均でフィリピン航空の半額程度で済むでしょう。
ウソ:空港はセブ島にある
ところで、
セブの空港って当然セブ島にあるんでしょ
と思いがちですが、
じつは違います
本当:空港があるのはマクタン島
セブ行の飛行機は、セブ島ではなく、隣のマクタン島にある空港へ到着するんです。
マクタン島は、セブシティの南東にある、小ぶりな島。
ここに空港や、観光客に人気のリゾートホテルが多数あります。
空港のあるマクタン島は田舎で、繁華なセブシティへ出るには、タクシーに1時間ほど乗らなければいけません。
その途中で見る街の雑多な光景を、面白く感じる人もいますが、ショックを受ける人も。
空港からタクシーで、マクタン島のビーチリゾート直行し、その中だけで優雅に過ごしてまた空港へ直行で帰れば、「セブは南国の楽園」というイメージを壊さずに済みます。
でも、それだけでは素顔の、本当のセブを知らないまま。
人によりますが、じつはディープなセブを一度知ると、ハマって何度も来てしまう人が多いのです。
セブ島の物価は?
ウソ:セブ島は何でも激安
TVやWEBサイトの情報をうのみにすると、
セブ島って東南アジアだから、物価は激安なんでしょ!
日本の1/6とか?
と思ってしまいますが、実は
違います
そういう人がセブ島へ来てみると、
えー、こんなものがこんな値段するの?
とびっくりするものです。
本当:何でも安いわけではない
現地の物価が日本の1/6、ではなく、現地の人の生活水準が日本の1/6、という事です。
よく東南アジアの物価は日本の1/6、とか言われていますが、これは現地の人の生活水準がその程度、という意味であって、日本と同じものが1/6の値段で手に入る、という事ではありません。
例えば、私が以前、日本の大阪でコールセンターに勤務していた時の時給は、1200円でした。
私のフィリピン人妻も、独身の時セブ島でコールセンターに勤務していましたが、その時の時給は、80ペソ、日本円にして約200円です。
他の職種も含めて、大体平均するとフィリピン現地の人は日本の1/6の収入でやっています。
では現地の物の値段も日本の1/6なのでしょうか?
検証してみましょう。
例1:タクシー代
日本のタクシー料金は世界的に見ても高いですね、
東京23区は初乗り410円(約1㎞)、10㎞乗ると約3,500円も掛かります。
まぁガス代、車の維持費、税金に運転手さんの賃金を考えると妥当なのでしょう。
ちなみに私の父親もタクシードライバーで、売上げをあげるのに四苦八苦していますから、この値段が「高い」とは言いづらいのですが…。
対するセブは、初乗り(1㎞)たったの40ペソ(約90円)、10㎞乗っても175ペソ(約370円)しか掛かりません!
日比の差はなんと10倍!
これはセブの運転手さんの賃金がとても安いからで、24時間乗っても、運転手さんの手取りは500~1000ペソらしいです。
さすがにこの料金設定はセブの運転手さんを悩ませており、何かとチップや追加料金をせがんできますが、それも無理ないでしょう。
むやみに余分の料金を払うのは物価を上げる事になるので控えたいですが、マナーの良い運転手さんには少しチップをはずんであげましょうね。
他にも、散髪やマッサージなど、人件費が関係するものは安くなります。
ただし、クオリティは値段相応ですよ。
例2:マクドナルド
世界の物価を図る物差しによく使われる、マクドナルドの値段。
日本のマクドナルドでビックマックセットを頼むと、大体690円でしょうか。
フィリピン・セブのマックはどうかというと、同じビッグマックセットで170ペソ(約360円)と、約半額です。
しかし、味は日本のマックからするとかなり劣ります、使っている材料が悪いのでしょう。
トマトが入っていなかったり、入っていても緑で小さい、ミニトマトの輪切りか? と思うような事も。
サービスもかなり悪く、ファーストフードがファーストじゃない、という状態ですから、トータルで考えると、360円という値段相応の価値提供だと言えます。
しかし、現地フィリピン人は、170ペソ稼ぐのに2時間働かなければいけませんから、ビッグマックセットを注文する人は滅多にいません。
私は現地の人の金銭感覚に変換するのに、便利な方法を使っています。
それは、ペソ表記の値段に0を1個付けて円で読む、というもの。
つまり、170ペソのビッグマックセットは、我々からすると1700円払って買う感覚になります。
ですから現地の人は大抵、マクドへ行くと、50ペソくらいで買えるチキンとご飯のセットを注文します。
これですと500円くらい、我々が日本で買うバリューセットの感覚になりますね。
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例3:100%のジュース・牛乳
日本ですと、果汁100%のジュース・牛乳は、150円~200円程度ですね。
ところがフィリピンでは、牛乳が1本80ペソ(約170円)、果汁100%のジュースは1本90~120ペソ(約190~250円)もします。
しかもどちらも、冷蔵品ではなく、常温で売っており(開封後は要冷蔵)賞味期限が半年くらいあるもので、新鮮ではありません。
フィリピンでは果汁100%のジュース・牛乳はぜいたく品なので、日本より少し高いのです。
現地の人は100%のジュース・牛乳など滅多に買わず、1本10ペソ程度の瓶のコーラや、水に溶いて飲む粉末ジュースを飲みます。
他にも、コーヒー豆や紅茶の葉、はちみつなどの嗜好品、またいちごや柿といった輸入の果物は、日本と同じか日本より高い値段になります。
例4:ダイソーの商品
便利なダイソーはフィリピンにもありますが、108円均一ではなく、88ペソ(約200円)均一です。
売っている品は同じですが、日本から輸入している分輸送費と関税が載っています。
そんなダイソーが日本の倍の値段でもたくさんのフィリピン人で賑わっているのはなぜかというと、
・日本のように便利なアイディア商品があまり売られていない
・現地の品物は安いが品質がとても悪い
からです。
フィリピンの人にとって便利で品質の良いものが揃うダイソーは、日本の倍の値段でも成り立つわけです。
これは、現地で売られている物のスタンダードが、安かろう悪かろうである、という事の現れだと言えます。
セブ島の物価結論
セブ島は何でも安い、日本の1/6の物価と思ってくると、「え、なんだこれ! 思ったより高いじゃないか!」となってしまいます。
- 現地の人の給与水準が日本の1/6
- そのため人件費が関係するサービスは安い
- 安い品は沢山あるが、値段に比例して品質も悪い
- 現地の人があまり買わない嗜好品は高くなる
という事を押さえておきましょう。
また、物価はその時のレートによっても変わります。
例えば1泊4000ペソのホテルに泊まった場合、2019年2月現在の1円=0.48ペソであれば約8,300円ですが、2015年当時の1円=0.38ペソであれば約10,500円になります。
いずれにしてもセブ島の物価は日本の1/6という事はありえません!
物価全体の平均値は、ざっくり丸めますと日本の半額~2/3といった感覚です。
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