フィリピンの食事
旅行者の方はフィリピンで食事をすると腹痛や下痢になるのではないかと心配しますね。
現地在住の私の経験上、この心配はある程度当たっており、日本と比べると食あたりになる率はやはり高いです。
食あたりになると旅行を楽しめませんので避けたいところ。
実は私の経験上、腹痛・下痢が起きるケースは2つに分けられます。
それぞれの対策とともに記載しますね。
腹痛が起きるケース1:単純な食あたり
典型的な食あたりは、生ものを食べた場合に起きやすいです。
レストランで生野菜サラダや生のカットフルーツを食べると、30分と経たないうちにお腹がキューっと痛くなることがあります。
細菌性の下痢で吐き気も催し、一時的にかなりツラいです。
これを防ぐにはやはり生ものを避けるのが一番ですが、生野菜を食べる場合は、レストランにはよく酢が置いてありますので、酢をつけて食べると多少の殺菌効果があります。
また生水でも起きますので前述のようにレストランでもサービスウォーターは極力飲まない事。
屋台での飲食もお腹が弱い人はやめておくのが無難でしょう。
ただし、これを気にしすぎると何も楽しめませんので、屋台やカレンデリア(ローカルの食堂)へ行ってみたい方は自己責任でトライしてみて下さい。
そうした所では調理してある物でも、食べ物が古くて食あたりするケースもあります。
食べる前にニオイを嗅いでみて、おかしければ口にしないで下さい。
でもこのタイプの腹痛は、細菌を出してしまえば収まります。
通常1~2日で回復出来ますのでまずは下痢止めなど使わず、悪いものを全部出してしまいましょう。
長引く場合や、痛みが尋常ではない場合、ノロやサルモネラなど悪い細菌にやられている可能性もありますので、観光を止めて病院に行って下さい。
腹痛が起きるケース2:消化不良
生ものを食べて起きる食あたりより厄介なのがこのケース。
せっかくの旅行だから現地の美味しいものを色々と食べ歩きたくなりますが、フィリピンでは肉食が中心で、味付けも濃く、油ものばかり。
セブの名物レチョン(子豚の丸焼き)や、バーベキュー、シーフードなどビールと一緒に連続して食べ、ハロハロやマンゴーシェイクなどの冷たいデザートも摂ると、そのうち消化器系が悲鳴をあげます。
胃の下部が少し痛くなって来たら、そこで飲み食いをストップしましょう。
胃もたれを感じても自制せず食べ続けると…しまいには胃腸がストライキを起こし、下痢が止まらず、何を食べても下してしまいます。
こうなったら何も食べず、ただ胃腸が回復するのを待つしかありません。
少し腹痛が収まったからといってフィリピン料理を食べるとまた下痢が再開します。
これはひどい場合1週間でも2週間でも続き、食べれないのでフラフラになって、もう観光どころではありません。
英会話留学生もこのタイプの下痢に見舞われ、授業が何日も受けられない事も。
なってしまったらとにかく水分をしっかりとる事。
フィリピンでもポカリスウェットが売っていますから、これを常温で水ないしぬるま湯と一緒に飲みます。
生姜湯を飲むのも良いですね。
市場で売っているしょうがをすりおろし、絞ってはちみつと一緒にお湯に入れて飲みます。
それが面倒なら、スーパーの健康食品コーナーで売られているジンジャーティーの粉を買ってきて、お湯で溶けば手軽です。
完全に下痢と腹痛が収まれば、おかゆから再開しうどんなど、胃腸に優しいもので徐々にならしていきましょう。
ここでネックなのが、フィリピン旅行中にはそういうメニューが一切売っていない事。
仕方なくフィリピン料理をまた食べてしまって下痢再発、という負のスパイラルに陥りがちです。
これを発症するとすごく痩せて、とても効果的なダイエットにはなるのですが(笑)
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