みなさんこんにちは。
元語学学校マネージャで現在 Four Word English Studio に2週間の留学をしているトリセブライターの MASA です。
語学学校の裏表を知り尽くした男によるセブ島留学リポート、『元語学学校マネージャが斬る』シリーズも今回で3回目となりました。前回、前々回は、学校の初日の流れや学生寮の紹介をしたので、今回は肝心の授業について紹介しようと思います。
英語を学ぼうと思う人の最終目標は、読み書きよりもむしろ英語を流暢にかっこよく話せるようになることではないでしょうか。
でもね、いくら一生懸命勉強して英語の知識を高めても、今のままじゃあなたの英語、かっこよくなりませんよ。なぜかって?
そのヒントとなるキーワードは「口の筋肉」です。
Comprehensive Training とは
初日に TOEIC 模試を使ってレベル分けテストを実施して、その結果に基づいて筆者の授業が構成されました。その授業の内容は以下の通りです。
1限目 | Extensive Group Class(多読) |
2限目 | Self Study Group Class(自習) |
3限目 | Comprehensive Training – Advance |
4限目 | Comprehensive Training – Advance |
(昼休み) | |
5限目 | Listening Master Practice(リスニング) |
6限目 | Voca Group Class(単語トレーニング) |
この中で午前中の3限目と4限目に組み込まれている「Comprehensive Training」について紹介します。
『Comprehensive』とは、「包括的な、総合的な、広範囲の」といった意味の形容詞です。つまり、 Comprehensive Training では、英語のスキルを総合的に鍛えるためのトレーニング科目というわけです。
Four Word の Comprehensive Training には、以下の4つの種類があります。
- Comprehensive Training – Basic
- Comprehensive Training – Conversation
- Comprehensive Training – Speech
- Comprehensive Training – Advanced
この中で、筆者は「Comprehensive Training – Advanced」という授業を受けています。
まず、(1)英語の音声を聞いて、(2)内容をきちんと把握し、(3)音声を聞きながら書き取り、(4)スピーチの構成を把握、(5)発音のポイントをチェック、(6)声を出して朗読、(7)文を見ずに朗読、(8)シャドーイング、といった流れです。
ちなみに「Comprehensive Training – Conversation」の授業の様子は、先日1週間の体験留学を果たしたトリセブ編集長の DAI 氏がリポートしているので、そちらの記事もご覧ください。
あなたの英語:ちゃんと聞き取れて内容理解していますか?
まあ、僕、英文科出てイギリスにも2年住んでたし、日本でも外資系の多国籍な職場でバリバリ働いていたから余裕っしょ?
そんな余裕ぶっこいてると足もとすくわれるよ。
早速、課題の音声が流されます。ネイティブスピーカーによるそこそこ分量の多いスピーチで、話すスピードもネイティブの自然なままのスピードで流されます。
そして、聞き終わったら内容を把握しているか確認するため、自分の言葉で内容を要約するようトレーナーから指示を受けます。
や、やばい・・・めっちゃ速くて内容も難しい。。。
内容の確認が済むと、次はディクテーションです。再び音声が流され、それを聞きながらプリントの空欄の部分を埋めていきます。聞き取りの能力が必要なのは当然ですが、そもそも知らない単語などは聞き取ることができません。
接続詞や冠詞、そして前置詞なんかは重要度が低いから声がトーンが小さくて聞き逃しちゃうね!文法という英語の基礎力がないと正確に聞き取るのは難しいね。
ディクテーションが終わると、ここで初めてスクリプトを見ることができます。スクリプトにはこのスピーチの構成要素が示されていて、文章を作る際の基本的な構成を知ることができます。
今回のスピーチでは、冒頭に今回のテーマに対する話し手の「主張」があり、続いてその主張をサポートする「理由」、「結論」という構成でした。こうした解説によって、自分で英作文や英語スピーチを実施する際の原稿の構成要素を学ぶことができます。
さらに内容を理解したら、第三者の立場で(「彼の意見では…」などの表現を使い)スピーカーの主張を要約します。その際に先ほど習ったばかりの文の構成に従って文章を作成します。原文のままの表現は使わずに同じ意味の別の表現に置き換えて要約することが求められます。
あなたの英語:正しいリズムで話せていますか?
聞き取りができるようになったら、今度は発音のポイントを練習します。
まずはトレーナーが発音のポイントとなる箇所に印をつけて、強調する箇所や単語同士の発音が繋がる箇所、そして発音が消える箇所などを教えてくれます。トレーナーは日本人が苦手な発音や日本人の発音のクセを熟知しているため、そこを修正できるように指導してくれます。
発音する際は、文章をチャンク(一定のかたまり)に区切って練習します。上の写真にあるようにスクリプトに「/」が入っている箇所で区切ります。これは、英語を話す際に自然に区切る箇所です。
区切る場所を正しく理解していないとヘンテコな文になってしまう。それに息継ぎもうまくできないね!
チャンクごとに正しく区切って発音できるようになったら、今度は文章を見ずに話す練習をします。
そして最後は、音声を聞きながらシャドーイング。音声を聞いて、追いかけるように発音します。
できるようになるまで徹底練習
音声を聞いて後から追いかけて発音するのですが、ネイティブの自然なスピードについていくのが難しく、最初はなんども失敗してしまいます。
まず意味の理解、そして文章の記憶が出来ていないと音声に付いて行くのは難しいでしょう。
意味は理解しているんだけど全然口がついていけないよ・・・
そりゃ、だって君、口の筋肉が全然動いていないもん。英語を話す筋肉が出来ていないんだ。君がいかに普段英語を話していないかがわかるね(ニヤリ)。
なんと! 道理でさっきから口周りの筋肉がムズムズすると思ったら・・・
そう、日本語と比較して英語は話す際に口の動きが大きくなります。そのため英語を正しく発音するには英語を話す筋肉をつけなければうまく行かないのです。実際の授業では口が滑らかに動くまで練習を繰り返します。
それから長年染み付いた自分流の発音のクセが抜けないよ・・・
そっちの方が問題だね。でも大丈夫。できるようになるまで徹底して練習するから。
筆者の話す英語はイギリス英語のクセがついてしまっているので、学校で習うアメリカ英語の発音を聞いてもどうしてもイギリス風の発音になってしまい苦戦しました。
それからネイティブの話す英語の発音の強弱の箇所、全体的なリズムを模倣するのも苦労しましたが、こちらもできるようになるまでなんども繰り返し練習します。
トレーナーの指導によって苦戦している箇所を徹底的に練習させてくれるので、次第に口の動きも滑らかになっていき、最終的には音声データと同じスピード、同じリズムで発音できるようになりました。
わずか2時間の授業で出来なかったことができるようになる、これはなかなか効果的なトレーニングです。
まとめ
今回は Four Word English Studio の Comprehensive Training について紹介しました。
セブ島留学の語学学校では、このような総合的なトレーニングを導入している学校はほとんどありません。この授業ではリスニング、発音、文章構成などのスキルを同時に伸ばすことができる画期的なものと言えるでしょう。
特にネイティブ並みに発音できるように徹底して練習できるので、その効果を実感できるでしょう。
みなさんもトレーニングを通して口の筋肉を動かしてみませんか?
※詳しい情報は Four Word English Studio のウェブサイトをご参照ください。
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