時間を気にしない
「フィリピンタイム」という言葉があるように、この国では、時間がゆっくりと流れています。
そうです、時間を気にしない人たちに囲まれているわけなのです。
もちろん、仕方がない事情もあります、フィリピンの人々の足は日本のように時間通りに来る電車ではなく、いつ来るか分からないジプニーですし、道路も随分と渋滞していますから。
移動に要する時間が読めない、だから遅れてしまう、という面はあるでしょう。
しかし、どうせ時間通りに行っても誰も着いていないだろう、という思いが、さらなる遅れを助長しています。
日本人相手のガイドさんは、時間にウルサイ日本の文化を知っていますから、比較的時間を守ろうとしてくれますが、もし少しくらい遅れてしまっても、叱らないであげましょう。
レストランで注文の品がなかなか来なくても、スーパーのレジのお姉さんの仕事がチンタラチンタラしていても、怒らず焦らず、ゆっくりと待ちましょう。
フィリピンでは怒ってはいけない
前述の割り込みに関してもそうですが、なぜ、フィリピンでは怒ってはいけないのか?
ーそれは、怒られるという文化のないフィリピンでは、人々が怒られ慣れていないからです。
普段ひとに怒られ慣れていないフィリピン人に向かって怒るとどうなるかというと…
フィリピンの人は、仕事が出来る・出来ないに関わりなく(ここが日本の職人気質と異なる)、高いプライドを持っています。
お客さんに怒られると、プライドを傷付けられたフィリピン人は、 ふてくされて仕事をしなくなったり、逆切れしたり、開き直ってこちらの言う事を何も聞かなくなります。
要するに中身は子供のまま。
だから、彼らを子供だと思えば腹立たないですね。
「いやいや、誰もクレームを言わないからフィリピンの人は、だらけきってるんじゃないの? クレーム付けないと良くならないよ!」
って言ったって、旅行中のわずかな期間に、あなただけがあちこちでクレームを付けても、フィリピンを変えれるわけもなく、もっといやな目に遭わされるのが関の山。
穏やかに、毅然と対応する
では、きちんと対応してもらえない時は、どうすればいいのか?
それは、穏やかに、かつ毅然と、対応する事です。
レストランで頼んだ料理がなかなか来ない、あるいは間違った料理が来た。
そんな時は、”Excuse me, how’s my order?” (注文はどうなっていますか?)とか、”Excuse me, it’s something wrong.”(これ間違っています)と、怒らずに、でも毅然と尋ねてみましょう。
そして、怒る代わりに”Help me”, “I need your help”の姿勢です。
フィリピンの人は優しいので、頼られたり褒められると力になりたい! と思うんですよ。
それでもきちんと対応してもらえない事も往々にしてありますが、その時はもう、ただ笑いましょう。
それも旅の思い出、 日本では考えられないような面白い経験が出来た!と思えれば、フィリピン旅行はノーストレスで楽しめます!
予定を詰めすぎない
フィリピンタイムのこの国の旅行は、予定を詰めすぎると絶対に楽しめません!
これは断言します。
例えば、旅行ガイドブックを参考に机上でセブシティ1日観光の予定を組むと、
朝8時 セブシティのホテル出発、
午前中はカルボンマーケットとサンペドロ城塞、サントニーニョチャーチ、ヤップ家、セブシティミュージアム見学、
マクタン島へ移動しマクタンシュラインの水上レストランで食事、
午後 ギター工房見学、コルドバの10,000Rosesでインスタ映えの撮影会、
夕方 再びセブシティへ戻りトップスで夕暮れのセブシティを見る
夜 アヤラセンターで夕食と買い物
のように、盛りだくさんにしてしまいがち。
ところがこれは、ひどい渋滞やアクシデントが考慮に入れられておらず、はじめて来た人が全部消化出来れば奇跡です、出来てもかなり慌ただしく行動しないといけません。
あ、日本の旅行会社の現地ガイド付きのパッケージツアーで組まれている場合は別ですよ。
少し高いですが、そういうパッケージなら、沢山の予定をスムーズにこなせるよう、経験あるスタッフが付き、専用車両でのスムーズな移動が出来ますので。
もちろん、そうしたパッケージを利用する場合でも、組まれている予定通りに進まない事もある、という心構えでいた方が良いですね。
ガイドなしの個人旅行、特にはじめてフィリピンに来られる方は、忙しい予定を組んでも大体消化出来ません。
セブシティの観光は、1日3か所くらいに設定しておき、時間が余ればついでに予定していなかった所にも立ち寄る、という感じがベスト。
渋滞がもっとひどいマニラに至っては、さらに移動が難しくなります。
ゆとりの予定でストレスを溜めずにフィリピンを旅しましょう。
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