最近、にわかにフィリピン入国拒否が増えているという話をよく聞きます。
この記事では、なぜそうなってしまうのか、またもし入国審査で止められた場合の傾向と対策について特集します。
なお、この記事の対象読者は今まで問題なく入国できていた、観光目的で入国する個人旅行者の方々です。
入国審査で揉める事が予想される、ワケアリ入国の方が切抜けるための情報はありません。
またパックツアー利用者も、滞在期間が長くても1週間以内ですし、旅行会社経由でチケットを手配しますから、問題ありません。
英語留学生は、学校の指示にしたがって入国すれば基本的に大丈夫のはずです。
フィリピンでノマド生活を送る予定の方、いわゆる沈没しに来る方や、東南アジア周遊旅行のバックパッカーなどの方々にとって、必読の内容となっています。
※巷で話題の新型コロナウィルスに関する情報は、以下の記事をご覧ください。
フィリピン入国拒否が多発
昔々は、入国審査官にはチップを渡すのが常識で、そうしないと日本人は難癖を付けられてしまう、といった時代があったそうです。
が、私トリセブライターDAIがフィリピンへ行ったり来たりを始めた2013年頃~最近までは、そのような事はありませんでした。
フィリピンという国はビザ関係がとても甘く、入国審査もほとんど何も聞かれずスタンプを押してもらえたものです(入国審査よりもその次の税関がちょっとくせ者でしたが)。
ところが…
この方の場合は、tweetの続きを見ますと、結局条件付きで入国出来たようですが、他にも一緒に止められた人が複数いたとの記述もあります。
入国拒否の理由
なぜこのような事が起きているのでしょうか。
tweetの続きには、
とあります。
実際、ネットのニュースを検索すると、
フィリピンで日本人が不法就労の疑い 「60人逮捕」の衝撃と余波
https://www.j-cast.com/kaisha/2015/09/17245392.html?p=all
比当局、投資詐欺容疑で500人超外国人逮捕 8割が中国人
https://www.epochtimes.jp/p/2019/10/48083.html
といったニュースが出てきますね。
まぁこういう事のために、本当に観光目的の人の入国まで厳しくなってしまうのは、迷惑な話なのですが。
フィリピンへ入国出来る条件
ではどのような条件を整えれば、正々堂々とフィリピンへ入国出来るのでしょうか。
フィリピン大使館のHPによりますと、
入国の際は、1)有効な往復航空券または、第三国へ出国する航空券を所持していること、2)パスポートの有効期限が滞在日数+6ヶ月以上であることが条件です。
https://tokyo.philembassy.net/ja/consular-section/services/visa/visa-free-entry-for-temporary-visits/
としか書かれていません。
ですから公式なルールとしては、残存期間半年以上のパスポートと、出国の航空券(日付を問わない)さえあれば入国出来るはずですし、今までそうでした。
日本での搭乗時
私がよく利用するLCC(ジェットスター・セブパシフィック)では、片道で搭乗しようとすると、日本の空港のチェックインカウンターで「帰りのチケットは持っていますか」と聞かれ、提示を求められます(往復便の場合は当然そのような確認無し)。
私は持っていなかったことが無かったので、持っていないとどうなるのかは未経験なのですが、聞き伝えによれば、航空会社やその時によって対応が違うようです。
その場で帰りの航空券を取らないと登場させてもらえなかったという場合や、「戻りチケットがないため入国出来ない可能性がある事を了承します」という内容の書面にサインをして搭乗させてもらった、という対応などです。
フィリピン入国時
そしてフィリピン入国審査では、帰りのチケットを見せるように言われたり言われなかったりです。
私個人の経験で言いますと、2015~16年には年4回ペースで日比往復しましたが、この間は既にパスポートにスタンプが沢山あったためか、一度も帰りのチケットの提示を求められませんでした。
なので2017年に結婚のため、フィリピンへ長期で入国する際、もう捨てチケットなしで片道入国しようかと思ったほどです。
しかし万一を考えて一応捨てチケットを用意したのですが、この時も提示を求められませんでした。
(その後私はパーマネントビザを取得したため、現在はいつでも片道渡航が可能)
ところがここ数ヶ月で事情が変わってきたようで、復路便のチケットの日程があまりに離れていると、入国を拒否されるケースがあるようです(2週間以内のみ有効という情報有)。
次のページ:入国拒否されたらどうする?
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