とうとう来るべき時が来ました。
先日こちらの記事で危惧していた状況が発生しました。
予想通り、日本からの入国に制限が課せられた模様です。
加えて、コロナウィルスが蔓延しはじめている、首都マニラの30日間の封鎖も発表されています。
いくつかニュースを検索しましたが、日本語での情報が乏しく、また情報が錯そうしています。
それで、各種ニュースや大使館情報から集めた情報をまとめてみました。
3/18追加
最新情報は以下の記事に追加しています。
追記 3/16現在の情報
この記事は最初、3/13現在の情報をもとに作成しましたが、その後変化がありましたので、16日現在の情報を追記します。
フィリピンへの入国に関して
●3月12日にフィリピン政府が発表した措置では,国内感染が起きている国(注:日本を含む。)からの渡航者は入国制限を課されるとしていましたが,14日のフィリピン政府の発表では,(12日より前の入国制限に)イランとイタリアについてのみ入国制限を追加しています。これら2か国以外の国内感染が起きている国については,12日の発表は変更された(日本からの入国制限は撤回された)ということだと理解しています。
●フィリピン政府は,措置は日々見直すとしています。また,解釈や運用が必ずしも明らかでない部分も見受けられます(3月10日,フィリピン保健省は,国内感染がある国からの渡航者に対し,発熱や喉の痛み,咳などの症状がある場合には医療機関に,発熱や喉の痛み,咳等の症状がない場合にも14日間の自宅待機をさせる案内(フローチャート形式)を掲載しました。)。皆様におかれましては,信頼できる情報源からの最新の情報の入手に努め,冷静に対応してください。
3/14(土)夜に受信した在ダバオ日本国総領事館 よりのメール
ポイント:
- 12日の発表は変更された(日本からの入国制限は撤回された)
- 措置は日々見直される
- 解釈や運用が必ずしも明らかでない部分も見受けられる
つまり、緊急時でもフィリピンあるあるな対応だという事。
普段から入国できたり出来なかったり、ビザが通ったり通らなかったりするような国です。
役所も担当者によって言う事がまちまちです。
ただ、そもそも飛行機が飛んでいなければ、入国出来ませんよね。
なので、現在フィリピン行きのフライトを持っている人は、キャンセルになっていないか航空会社へ確認されるのが一番です。
夜間外出禁止等の対応
3月14日,ガルシア・セブ州知事は,セブ州における新型コロナウィルスの対策の措置を発表しました。その主要点を以下に記載いたしますが,詳細は末尾リンクの原文などセブ州の発表を確認願います。
(1)セブ州への国内空路による旅客の入域制限
向こう30日間,国内線空港発の旅客について,セブへの入域を拒否される。
・直ちに実施:ドゥマゲッティ市発
・3月16日午前0時1分から実施:クラーク国際空港,レガスピ市,カガヤンデオロ市発
・3月17日午前0時1分から実施:全ての国内線空港発(2)セブ州への海路による旅客の入域制限
向こう30日間,国内港湾発の旅客について,セブへの入域を拒否される。(注:かかる規制は段階的に実施され,最終的には18日午前0時1分までの間に,国内全ての港湾発の旅客について制限される。)(3)セブ州内の自治体において従うべきガイドライン
・午後10時から午前5時までの夜間外出を禁止。
・全てのレベルの公立及び私立学校を閉鎖。●セブ州政府
3/15(日)付の在ダバオ日本国総領事館 からのメール
・公式ニュースサイト:www.sugbonews.com/
・公式フェイスブック:https://www.facebook.com/sugbonews.gov/
●フィリピン大統領府
(3月14日に発表したCOVID-19に関する官房長官からのメモランダム) https://www.officialgazette.gov.ph/2020/03/13/memorandum-from-the-executive-secretary-on-stringent-social-distancing-measures-and-further-guidelines-for-the-management-of-the-coronavirus-disease-2019-covid-19-situation/
●フィリピン保健省: https://www.doh.gov.ph/
(新型コロナウイルス関連ホームページ) https://www.doh.gov.ph/2019-nCov
(3月10日付けフェイスブック) https://www.facebook.com/OfficialDOHgov/photos/a.157979910879936/3135056506505580/?type=3&theater
(3月13日付け報道発表) https://www.doh.gov.ph/doh-press-release/doh-back-11th-iatf-resolutions-reports-12-new-covid-19-cases-in-ph
(新型コロナウイルス最新情報) https://www.doh.gov.ph/2019-nCov
保健省(DOH)ホットライン:(02)8-651-7800 内線1149,1150
●フィリピン外務省: https://www.dfa.gov.ph/
●フィリピン運輸省フェイスブック: https://www.facebook.com/DOTrPH/
●フィリピン入国管理局: http://immigration.gov.ph/
●フィリピン内務地方自治省: https://dilg.gov.ph/
●日本国首相官邸(新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~) https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
●日本国外務省:
(海外安全ホームページ(コロナウイルス関連情報)) https://www.anzen.mofa.go.jp/
(【広域情報】新型コロナウイルスの感染拡大に伴う海外のクルーズ船に関する注意喚起) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C035.html
(フィリピンの主な医療機関のリスト) https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/phili.html
※(新型コロナウイルスに感染のおそれのある人は,あらかじめ医療機関に電話連絡してから早めに受診するようにしてください。
●日本国厚生労働省:
(新型コロナウイルス関連) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(報道発表) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/index.html
(水際対策の抜本的強化について(新型コロナウイルス感染症)) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00098.html
(水際対策の抜本的強化に関するQ&A) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html
(問い合わせ窓口)
在ダバオ日本国総領事館
住所:4th Floor, B.I. Zone Building, J.P. Laurel Avenue, Bajada, Davao City 8000
電話:082-221-3100
FAX:082-221-2176
ポイント:
- セブ島が閉鎖され、他の島へ空路・海路で行けなくなる。
- 夜10時から朝5時までは街をウロウロしちゃダメ
- 学校の休校、これには英語学校も含まれます(ただし一部、休校免除の学校もあるとの情報有)
向こう一ヵ月そのようになるという事です。
個人運営のメディアである当ブログに詳細情報を事細かに記すのは限界があります。
どうぞ皆様、ご自身の関係する分野について、個別に最新情報を収集されて、賢明に判断・行動されるようお願いいたします。
コロナ入国拒否 フィリピンローカルニュース
12日夜リリースされたフィリピンローカルのABS-CBNの記事がこちら。
ドゥテルテ大統領が、WHOの新型コロナパンデミック宣言を受けてと思われる、重大宣言をしました。
趣旨としては、30日間マニラを封鎖する事、人の集まるイベントを全て禁止する事、そしてlockdownという表現で、流行国からの入国を制限する事が含まれています。
コロナ入国拒否 日本語でのニュース報道
いろいろ検索したのですが、現時点ではまだ日本語での情報が詳しく出てきません。
ニュース各社もマニラが閉鎖された事が簡潔に書かれているだけです。
これらのニュースは、マニラの封鎖が報じられているだけで、日本人の入国拒否については何も書かれていないので、まだセブからの入国は大丈夫なのではないかと思ってしまいますね。
コロナ入国拒否 大使館からの情報
しかし、12日の夜に大使館からメールが送られてきました。
今のところこの情報が一番詳細でしたので、下記にそのまま全文引用します。
【ポイント】
ー 在フィリピン日本国大使館 からのメールより
●ドゥテルテ大統領は,フィリピンにおける新型コロナウイルス対策の措置を発表しました。その中には,国内感染が発生している国(注:日本を含む。)からの入国制限,メトロマニラの全てのレベルの学校の4月12日までの休校,首都圏に出入りする陸路,内航船舶,国内便航空機の3月15日からの停止等が含まれています。
●フィリピン保健省は,フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を3月8日夕刻に4例,10日に9例,11日に16例,12日に3例を確認し,合計52例となったことを発表しました。
●皆様におかれましては,信頼できる情報源からの最新の情報の入手に努め,冷静に対応してください。万一,発熱や喉の痛み,咳等の症状がある場合には,あらかじめ医療機関に電話してから早めに受診するようにしてください。
フィリピンにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在フィリピン日本国大使館
1 3月12日,ドゥテルテ大統領は,新型コロナウイルスの対策として,次の措置をとることを発表しました。
(1)公衆衛生警戒水準をコード・レッド・サブレベル2(最高レベル)に引き上げる。
(2)マニラ首都圏において次の措置を30日間とる。
・マニラ首都圏の全てのレベルの学校を4月12日まで閉鎖。
・期間中、多くの人が集まるイベントは禁止。
・.マニラ首都圏全体について隔離措置をとる。それ以外の地方は、異なる家庭から二人の患者が出た段階でバランガイ隔離。二つのバランガイに出た段階でミユニシパリテイ、シテイ等のレベルで隔離、二つのミュニシパリティ、シテイ等に出た段階でprovince全体を隔離する。
(注:アニョ内務地方自治大臣は,マニラ首都圏外からマニラ首都圏への通勤は,マニラ首都圏で雇用されていることの証明を提示すれば可能と発言。)
・行政機関は期間中機能停止。ただし最低限の職員は維持。公衆衛生等は完全に機能させる。立法・司法も同様にすることを勧告
・民間企業には柔軟な業務体制を取ることを推奨。DOLE(労働雇用省)・DTI(貿易産業省)がガイドラインを発出。製造・小売り・サービス業は営業継続を勧告。
・首都圏内の公共交通機関は原則として継続して運航する。
・首都圏に出入りする陸路、内航船舶、国内便航空機は3月15日に停止。
・上記措置は毎日モニターし決定から毎日再評価する。上記措置は,フィリピン国家警察やフィリピン国軍によって実施される。
(3)マニラ首都圏以外の地方自治体(LGU)は学校の閉鎖に裁量を有する。
(4)フィリピン人国外労働者(OFW)は,湖北省を除く中国本土に,危険を理解する旨の誓約書に署名して渡航することが認められる。
(5) 国内感染が起きている国(注:日本を含む。)からの渡航者は入国制限を課される。ただし、フィリピン人及びその外国人配偶者・子,フィリピン政府が発行した永住査証所持者、9(e)外交査証所持者は除く。
2 フィリピン保健省は,フィリピンにおける新規新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を3月8日夕刻に発表された4例に加えて,10日に9例,11日に16例,12日に3例確認し,合計52例となった旨発表しました。また,初のフィリピン人の死亡者1人を確認し,死亡者の合計が2人になったことを発表しました(詳細は,下記リンクのフィリピン保健省報道発表を参照願います。)。
3 皆様におかれましては,下記リンク先その他の信頼できる情報源からの最新の情報の入手に努め,冷静に対応してください。適切な手洗い,会話の際には2メートル以上の距離を置く,咳エチケット等は特に心がけてください。万一,新型コロナウイルス(COVID-19)に感染のおそれがあり,発熱や喉の痛み,咳等の症状がある場合には,あらかじめ医療機関に電話連絡してから,早めに受診するようにしてください。
なお,フィリピン保健省は,保健省(DOH)ホットライン:(02)8-651-7800 内線1149,1150への電話も呼びかけています。
●フィリピン保健省: https://www.doh.gov.ph/
(新型コロナウイルス関連ホームページ) https://www.doh.gov.ph/2019-nCov
(3月10日付け報道発表) https://www.doh.gov.ph/doh-press-release/DOH-REPORTS-4-NEW-COVID-19-PATIENTS%3B-CASES-UP-TO-10
(3月10日付けフェイスブック発表) https://www.facebook.com/OfficialDOHgov/photos/a.157979910879936/3135056506505580/?type=3&theater
(3月11日付け報道発表) https://www.doh.gov.ph/doh-press-release/DOH-SENDS-OFF-NCC-REPATS%3B-UPDATES-ON-COVID-19-CASES
(3月12日付け報道発表) https://www.doh.gov.ph/doh-press-release/DOH-REPORTS-1-COVID-DEATH-AND-3-NEW-CASES
保健省(DOH)ホットライン:(02)8-651-7800 内線1149,1150
●フィリピン外務省: https://www.dfa.gov.ph/
●フィリピン運輸省フェイスブック: https://www.facebook.com/DOTrPH/
●フィリピン入国管理局: http://immigration.gov.ph/
●フィリピン内務地方自治省: https://dilg.gov.ph/
●日本国首相官邸(新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~) https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
●日本国外務省:
(海外安全ホームページ(コロナウイルス関連情報)) https://www.anzen.mofa.go.jp/
(フィリピンの主な医療機関のリスト)https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/phili.html
※(新型コロナウイルスに感染のおそれのある人は,あらかじめ医療機関に電話連絡してから早めに受診するようにしてください。
●日本国厚生労働省:
(新型コロナウイルス関連) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(報道発表) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/index.html
(水際対策の抜本的強化について(新型コロナウイルス感染症))
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00098.html
(水際対策の抜本的強化に関するQ&A) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html
(問い合わせ窓口)
○在フィリピン日本国大使館
住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines
電話: (63-2) 8551-5710
FAX : (63-2) 8551-5780
ホームページ: https://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在セブ領事事務所
住所:7F, Keppel Center, Samar Loop cor. Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City, Philippines
電話: (63-32) 231-7321
FAX : (63-32) 231-6843
長文でしたが、注目したいのは以下です。
- 首都圏に出入りする陸路、内航船舶、国内便航空機は3月15日に停止。
- 国内感染が起きている国(注:日本を含む。)からの渡航者は入国制限を課される。
これは何を意味するのでしょうか?
コロナ入国拒否 日本人への影響
上記大使館からのメールの内容が、フィリピン旅行を予定していた人、フィリピンを旅行中の人、長期滞在者へ、それぞれどんな影響を及ぼすのかまとめます。
日本からフィリピンへの旅行を予定していた人への影響
”国内感染が起きている国(注:日本を含む。)からの渡航者は入国制限を課される”とありますが、この意味はどう取れば良いのでしょうか?
マニラから入れない、という意味なのか、それともセブなど他の国際空港を使っても入れないのか。
恐らく後者の答えが濃厚です。
各種WEBサイトの、日本からの入国が制限されている国リストにフィリピンが入っていました。
これにともなって航空券もキャンセルされるでしょう。
旅行は中止ですね。
とはいえ自己判断せず、必ずツアー会社や航空会社へ問合せをされるようお勧めします。
既にフィリピンに入っている旅行者への影響
先ほど、フィリピンを旅行中の方から日本の知り合い経由でこんな相談がありました。
「昨日のニュースを見て、周囲の日本人が皆、明日(14日)までに急いでマニラから出国しようと航空券を取りなおしている。自分もチケット取り直しを試みているが取れずに困っている」と。
よく聞いてみればそのフィリピン旅行中の方は、月末にセブから日本へ戻る直行便のチケットを持っているとの事。
それであれば、少なくとも今のところ、マニラ以外の空港からの出国は可能なので、わざわざ航空券を取り直す必要がない事を伝えました。
このように、パニックにならず自分の状況を冷静に確認する事が必要です。
15日以降にマニラ経由で帰国する航空券を持っている方は、チケットがキャンセルになっているか、そうでなくともマニラの外に居ればマニラへ入れませんので飛行機には乗れません。
航空会社へのキャンセル・振替便の問合せはもちろんですが、つながらない可能性が高いですね。
とりあえず何が何でも帰る方法は、セブ経由で帰る航空券を取る事です。
選択肢としては、セブパシフィックの成田直行便、フィリピン航空での主要空港直行便があります。
台湾・韓国経由などもありますが、欠航になっていないか調べる必要があるでしょう。
もともとセブから出国する航空券を持っているなら、慌てる必要はありません、予定通りそれで帰国して下さい。
ただし今後事態が変わって欠航になる可能性もないわけではないですので、旅行中はニュースやメールを注視しておきましょう。
フィリピン現地長期滞在者(英語留学生など)
既にフィリピンで長期滞在している人は、今日本へ戻ると、入国制限が解除されるまで戻って来れなくなる可能性が高いです。
新型コロナが流行していない国かつ、日本からの入国制限がない国へ出て、2週間程度経ってからフィリピンへ入る、という裏技も考えられなくもないですが…
今は不要不急の帰国をせず、新型コロナの流行が収まるまでフィリピンに滞在しているのが得策でしょう。
フィリピンの中での注意事項として、マニラやダバオでは、人の集まるイベントが中止になったり、公共の場への外出を控えるよう通達が出ています。
セブにもそのような通達が出るのも時間の問題でしょう。
マニラ経由の国内便も飛んでいませんから、フィリピン国内旅行も注意が必要です。
WHOのパンデミック宣言で、要はフィリピンも日本国内と同じような状態になってきました。
一日も早くこの状況が終息して、当ブログの読者様がまたセブへ大挙してお越しいただける日が来るよう、願うばかりです。
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