前回の記事では、著者のPCがアリの巣窟になり、分解・清掃して駆除するまでの一部始終を公開しました。
さて後編のこの記事では、なぜアリがPCに入ってしまったのかその原因、アリの種類、効果的な7つのアリ対策など、盛りだくさんの追加情報をお伝えします。
これから東南アジア旅行やフィリピン留学を考えている方は、是非渡航前に読んで十分対策して来て下さいね。
アリが電子機器に入る理由
それにしてもどうして、私のパソコンがアリの城になってしまったのでしょうか?
環境要因として、
- PC内部は暖かく住み心地が良い(最近24時間稼働が必要なアプリを入れ常時ONだった)
- PCを食べ物があるダイニングのテーブルに移動した(パソコンを根城にすれば食べ物を楽に持ち帰れる)
- PC内部は入り組んでおりアリの巣に最適な形状
というような事が挙げられます。
いろいろググってみますと、同じ経験をされている東南アジア居住の方は結構多いようで、パソコンだけでなく、ゲーム機やWifiルーターなども被害に遭いやすいようです。
フィリピン人の友人も、ミキサー(ジューサー)がアリにやられてしまったとか、日本人の友人は電子辞書の中に入られたと言っていました。
またこの記事を執筆している5月はフィリピンをはじめ東南アジアの真夏で、アリの活動が最も活発になります。
分解場面に居合わせた私の友人の日本人も、ちょうど同じ目に遭って困っていると言っており、すぐにPCを分解して掃除するよう勧めておきました。
それにしても、アリとキリギリスの訓話にあるように勤勉さの象徴であるアリですが、PCに巣食うアリ達はある意味Lazyな奴らですね!
だって、土を掘らず最初から暖房付きの物件に、家賃も払わず不法占拠するのですから(笑)。
アリの種類
今回の事があって、アリの種類についても色々と調べてみました。
それで分かったのは、電子機器に巣食う特性を持つのはほぼ、ルリアリとヒメアリらしいです。
アリと言えども何千種とありますし、フィリピンと日本では似たように見えても違う種類かも知れないので断定出来ませんが、よく見かけるアリを何種類かご紹介します。
ヒメアリ
今回私のパソコンに入ったアリは、色と大きさからしてこの種類のアリに一番近いと思われます。
匂いに非常に敏感で、甘いものが家の中にあるとどこからかすぐに嗅ぎつけてやってきます。
よく働くので喉が渇くのか、水にもよく集まります。
とても小さく、常にサーベイをしており、餌または住む場所を見つけたら仲間を呼び、大挙してやってくるのです。
家の中に巣を作る事が多く、動きはそう素早くはありませんが、数がとにかく膨大で、駆除がなかなか難しい種類。
ルリアリ
以前にWifiルーターに巣を作られたのはこのアリでした。
小さいですがヒメアリより若干大きく、素早い動きが特徴。
固い歯を持っており、インスタントラーメンの袋を食いちぎって中をやられてしまいます。
日本ではこのアリが踏切の遮断機の回路に巣を作り、故障させ列車の往来が妨害された事もあるそうです。
種類不明、超速アリ
幾ら検索しても出てこない、というか検索のしようがないのですが、食卓上をものすごい速さでうろつくアリが居ます。
一件、小さいクモのように見え、クモの赤ちゃんかと思っていたのですが、甘いものにたかるところを見ると、どうもアリのようです、それに成長しませんし。
色は白っぽく、大きさは上記のヒメアリくらいなのですが、とにかく動きが尋常でなく早い!
そのためカメラにも撮れません。
どなたかこれではないかという種類をご存知の方がおられたら、コメント欄で知らせて下さい。
ハネアリ(クロクサアリ)
フィリピンで毎年4月~6月にかけて、大挙して飛来するハネアリがあります。
フィリピンはスライド式の窓が多いため、窓の隙間から大量のハネアリが簡単に室内に入り込み、電気の周りを飛び回ります。
これが入って来た時は、ただ、電気を消して、出て行くのを待ちましょう。
羽根が取れたハネアリは室内に住み着き卵を産んで増えるため、すぐに退治して下さい。
クロヤマアリ
日本で一番普通に見られるアリ。
上記のルリアリより大きく、動きの早さは普通です。
フィリピンでも、よく似たアリを外で見かけますが、滅多に家の中には入ってきません。
土の中に巣を作る、おとなしくて働き者のアリで、個人的には好感が持てます。
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