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酷い断水に苦しむマニラ。セブ島は大丈夫? -フィリピンの水道事情

セブ島は大丈夫か?

さてトリセブ読者の皆さんが気になるのは、セブ島は大丈夫か? という点でしょう。

セブ島在住の私DAIが、どのような状況なのか調べてみました。

セブの降水量

まずマニラと比較したセブ島の降水量ですが、乾季の2月から5月頃でも50ミリ/月以上は降ります。

マニラの10倍の降水量があるおかげで、ある程度の水は確保出来るかと思われます。

ではその水を貯えるダムは、どこにあるのでしょう?

セブのダム

セブの水道局のページで調べてみたら、ここ、ブヒサンリザーバーというところが出てきました。

これ以外にも小規模な貯水池や浄水施設はあるのですが、メインのダムはここ、ひとつだけのようです。

しかもこのダム、とても小さいですね。
このダムたったひとつだけで、200万人以上のセブシティ周辺の人口をカバーしているのです!

セブでも断水は起きる!

このようにセブ島でもあきらかなダム不足、水が十分あるわけがありません。

それで、当然ながらセブ島でも断水は起きます。

ただし、ある程度の降水がありますから、今回のマニラのように何か月も水が出ない、というような事はないでしょう。

また、地域にもよります。

ウチの嫁は結婚する前、貧しい地域で暮らしていましたが、乾季に彼女の家に行くとよく水が出ない、という事がありました。

ただし、早朝だけは出るのです。
なので、その頃の彼女は朝4時に起きてバケツに水を貯めたり、洗濯や洗い物をしていました。

同じセブでも、高級住宅街においては、水を止めるという事はあまりないようです。

またアパートやコンドミニアムには、このような水のタンクが備えられています。

(著者撮影)

もしフィリピンに長期滞在するために物件を借りる時は、このようなタンクが備わっている所を選びましょう。

タンクがあれば、1日何時間か断水しても、溜まっている水でしのげますから。

断水の対策

では、現地の人はどのように断水の対策をしているのか、というと…

ウチの場合、もともとフィリピン人の嫁はこのような大きなバケツに、水を貯めて、そこから桶で水をすくって入浴していました。

今のアパートはタンクがあるため、そんなにしょっちゅう断水はしませんが、引き続きその習慣は続けています。

また、時折断水があるという話を聞くと、バケツというバケツに水をあらかじめ貯めておきます。

結局、対策といっても出来るのは貯める事だけですね。

ワンポイントアドバイス

断水時でなくとも、レストランやモールのトイレでしばしば水が出ないフィリピン。
日本のようにおしぼりを出してくれるお店はほとんどありません。
そこでウェットティッシュやアルコールが役立ちます。
どちらも携帯用サイズのものがフィリピンの薬局(pharmacy)で売っています、購入して持ち歩きましょう。

旅行者・留学生への影響は…?

画像情報:Pixabay

最後に、旅行者にとってフィリピンの断水はどうなのか、という事を書きます。

まずダム問題が解決しない限り、マニラ市内に3~5月に滞在しない方が良いでしょうね。

とはいえ、ルソン島にはマニラ以外にも沢山の見どころがあります、郊外の方へ行けばマニラのような都市部特有の水不足は起きませんから、ルソン島のマニラ以外の地域へ行くと良いでしょう。

これはセブ島も同様、要するに水不足というのは、人口が過密している場合に起きる事。

3~5月の乾季にセブ島を旅行する場合、たいして見どころのないセブシティ周辺ではなく、郊外や離島に足を延ばしてみて下さい。

英語留学生にとってはどうでしょうか?

学校が春休みの3月はセブ島英語留学の人気シーズンですので、心配になりますね。

とはいえ、セブはマニラのような深刻な水不足は起きませんので、あまり断水を心配する必要はありません。

もし断水が気になるなら、大丈夫かどうか留学予定の学校に事前に確認しましょう。
きちんとした学校なら、学舎・宿舎のいずれにもタンクが備えられているはずです。

フィリピン在住の人にとって悩みの種である断水ですが、短期滞在の人にとって、過度に心配する問題ではないでしょう。

ただし乾季でなくとも、インフラの悪いフィリピンではいつでも停電や断水に見舞われる可能性がある事を、予期しておいて下さいね。

1977年(昭和52年)生まれの関西人。
フィリピン・セブの地を初めて踏んだのは2013年。
その後すぐ現地へ移住、一時日比を行ったり来たりの生活を経て、2017年3月にフィリピン人嫁と結婚し再びセブに定住。
セブ歴通算6年。
趣味は車・バイク・レース観戦
好きな食べ物はラーメン
※(yabe追記)2020年~日本在住。

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コメント

  1. 山田 より:

    私は4,5年前から5ガロンの重さの飲料水を買っていましたがSM等で売っている3層式のフィルターを通して飲料水や料理に使い問題は解決していました。
    ところが2,3カ月前からセブ水道局UCWDでは人口増加等に水不足で最低限の精製もままならず井戸水、地下水を供給しだしているそうです。今日も大型トラックが地下水を汲み上げた水を配給しにコンドミニアムを回っていますが十分な供給は期待できないどころか人糞、家畜に使う水も垂れ流しの地下水を汲み上げている事が分かりました。近隣のレストランも皿洗いまでも水売りの5ガロンのタンクを日に50ボトルは買って衛生に気を使っているようです。それだけ汚いです。
    さて、私が使っている3本の浄水処理機器も新品にしても全く効果ありません。浄水前と浄水後、口に含んだ際、片栗粉でも少々入れたような違和感があり不味いです。浄水しても変わりません。結局大変ですが5ガロンのボトルを水屋から買うことになりました。

    • DAI より:

      山田様。
      うわ~、それは酷いですね…
      街の水屋さんのボトルの水にしても、結局水道水をろ過しているので、元の水が汚すぎると、それも心配になってきますね。