観光

フィリピン旅行にビザは必要?観光ビザの取得方法・費用まとめ

日本のパスポート
(著者撮影)

海外旅行に行く時、気になる事のひとつにビザの申請があります。

国によって様々に事情が異なるビザ。
フィリピンの場合、どうなっているのでしょうか?

この記事では、観光でフィリピンを訪れる場合の、ビザの必要性・取得方法・費用について、はじめてフィリピンに来られる方向けに、分かりやすくまとめてみました。

1ヵ月(30日以内)はビザ不要

入国スタンプ
入国時にパスポートに押されるスタンプ(著者撮影)

国によっては日本を出国する前にビザを取得しなければいけないこともありますが、フィリピンに関しては、30日以内の旅行はビザの手続きなしに入国出来ます(30日間無査証短期滞在)

観光旅行の方は普通、数日ないし1~2週間の滞在でしょうから、滞在中にビザの事を考える必要はありません。

フィリピンに到着し、空港のイミグレで入国のスタンプが押されますと、そこには入国日と、一律30日後の日付がStay Until(滞在期限)のところに記載されます。

たとえば、上の写真では2017年3月12日入国で30日後の4月11日の日付がStay Untilのところに記載されていますね。

フィリピンは1年間の滞在日数や入国回数の制限はなく、年に何度でも30日以内の無査証短期滞在が可能。

普通の旅行者が30日を超えて滞在するような事はあまりないでしょうが、バックパッカーの方などフィリピンを気に入って滞在延長する場合がありますね。

また最初から長期滞在目的の方も、日本で事前にビザ取得するより、一旦ノービザで入国し、現地でビザ申請する方が簡単。

その際の手続きは次の見出しで解説します。

30日を超えて滞在する場合

ビザのシール
パスポートに貼られるビザのシール(著者撮影)

さて30日を超えて滞在する場合は、ビザの申請をする必要があります。
それを怠りますと、不法滞在となり罰金が科されますので注意して下さい。

旅行者が取得するビザの種類は、9Aと呼ばれる観光ビザで、セブの場合マンダウエ市又はマクタン市にあるイミグレーションで申請します。

フィリピンの役所は祝日で休みの場合や、オフラインという謎の理由で手続きが出来ない事がしばしば。

実際私の友人も、滞在期限最終日に行ったら、既にクリスマス休暇に入っており手続き出来ませんでした。

しかもそのような理由で手続き出来なかった場合でも、オーバーステイを食らうという血も涙もない対応。

30日経過前に、例えば25日目などに手続きしても、もらえるビザが5日間短くなる、というような事はありませんから、30日を超える事が分かった時点で早めに手続きしておくのが無難です。

フィリピンビザ申請料金

ここで、フィリピンイミグレーションの公式HP記載のビザ申請料金を記載します。

ただしフィリピンという国は、国の機関の公式HPといえど、情報が正確でも最新でもありません。

現場では違う価格で運用されていたり、通知なく料金が変更される事も頻繁にあります

それで、ここに記載の価格はあくまで参考としていただき、少し多い目に持参されるようお勧めいたします。

  • 1回目(入国後31~59日):3,030ペソ(3,130ペソという情報も有)
  • 2回目(入国後2・3か月目)1ヵ月延長:4,400ペソ 2か月延長:4,900ペソ
  • 3回目(入国後5・6か月目) 1ヵ月延長:2,430ペソ 2か月延長:2,930ペソ
  • 4回目(入国後7カ月目)以降 1ヵ月延長:3,840ペソ 2か月延長:4,340ペソ

※回数は2か月延長を繰り返した場合の回数

またイミグレのキャッシャーは、お釣りがきちんと用意されていない場合もあり、全部1000ペソ札で払うと露骨に嫌がられます、細かいお金も持参しておくとベターですね。

ACR I-Card(外国人登録カード)申請費用

ACR I-Card(著者撮影)

2回目のビザ申請の際に、この写真のようなACR I-Card(外国人登録カード)というものが自動的に作られます。

これは旅行者にとってパスポートに加えてもうひとつのID(身分証)となり、何かにつけて2つの写真入りIDを求められるフィリピンでは結構便利なカード。

このカードの作成費用50ドル(2500ペソ前後、金額はレートによって変動)とカードのExpress Fee 500ペソという良く分からない金額が2回目の申請時に加算されます。

よって、2回目のビザ申請費用は実質、1ヵ月延長:7,400ペソ/2か月延長 7,900ペソ前後となります。

ちなみにこのACR I-Card、2回目のビザ申請当日にもらえるのかと思いきや、そうではなく、1ヵ月程度経ってから取りに来るようにと言われます。

その時はイミグレの入口の真向かいにある、ACR I-Cardのセクションに直接取りに行って下さい。

6か月分まとめて申請も可能

フィリピンで沈没しているバックパッカーや、リタイア長期移住者は、2か月ごとにイミグレへ行くのが面倒ですね。

そんな場合、半年分まとめてビザ申請する事も可能。

その場合の料金はイミグレのHPには11,500ペソとなっていますが、12,670ペソと記載されている一般の情報サイトもあります、実際の金額はイミグレ窓口で確認要。

ただし、何か起きて急に帰国しなければならなくなっても、ビザが残っている期間の返金はありません

1年間のフィリピンビザ費用

画像情報:Pixabay

参考までに、1年間フィリピンに滞在した場合の、ビザ費用を計算してみましょう。

1回目3,030+2回目7,900+3回目2,930+4~6回目4,340×3=合計23,850ペソとなり、日本円にして5万円程度

ビザ延長を繰り返し、最大3年までフィリピンに連続滞在可能です。

2回目の更新費用7,900ペソが少し高いので、59日を迎える前に、LCCのプロモで航空券の安い近隣の国へ旅行へ行く人もいます。

日本へ帰らずとも、そのようにして出国しますと滞在がリセットされ、また1回目からのカウントになるわけです。

半年以上滞在後出国の場合ECCが必要

ところで、フィリピンに6か月以上滞在すると、出国時に出国許可証(Emigration Clearance Certificate/通称:ECC)が必要になります。

以前はECCが空港で出国時に取得出来た時代もあったらしいのですが、現在はイミグレにて事前申請が必要。

これを忘れると罰金、あるいは最悪出国出来ず、航空券が無駄になる事も!

余裕をみて出国日の1週間前までに、イミグレにてECCを申請しましょう。
ギリギリですと、これもECCが間に合わなくなる可能性があります。

・次のページは:ビザの実際の申請手順

1977年(昭和52年)生まれの関西人。
フィリピン・セブの地を初めて踏んだのは2013年。
その後すぐ現地へ移住、一時日比を行ったり来たりの生活を経て、2017年3月にフィリピン人嫁と結婚し再びセブに定住。
セブ歴通算6年。
趣味は車・バイク・レース観戦
好きな食べ物はラーメン
※(yabe追記)2020年~日本在住。

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