交通

フィリピン・セブの空港からホテルへの移動手段3つを詳しく解説

セブ空港からの移動手段1:タクシー

空港からのもっとも一般的な移動手段

日刊セブ便り:2018年7月5日より引用

セブの空港からの移動手段としてもっとも一般的なのはやはりタクシーです。

到着口から屋外へ出てそのまままっすぐ進むと、右手にタクシー乗り場が現れます。タクシーに乗り込む際には、空港職員がタクシーのナンバーをメモした紙を渡してくれますので、失くさずに保管しておきましょう。万が一、タクシー内に忘れ物をした場合はメモに記載されたナンバーを頼りにホテルスタッフなどに連絡を取ってもらうことができます。

タクシーを利用するメリットは、やはり移動が楽ということが挙げられます。

著者撮影

空港のタクシー乗り場に行けば、すでにタクシーが待機していますので、すぐに乗車することができます。(ただし混雑時は並ぶこともある)

そして、行き先を告げればホテルまで直接移動することができます。スーツケースなどの大きな荷物を抱えている場合は、トランクに荷物を入れて移動できるので便利です。

セブのタクシーには2種類ある!?

さて、いよいよ空港からタクシーに乗り込むのですが、ここでひとつ注意が必要です。

実は、セブのタクシーは2種類あるのです。

Cebu Daily News より引用

一般的なタクシーはこちらの白いタクシーです。

初乗り運賃は40ペソ(約85円)です。日本のタクシーと比較するととても安く感じますね。

空港からセブ市内の中心エリアまでは大体300ペソから400ペソ台です。ただし、渋滞などで移動時間がかさむと少し高くなる可能性もあります。

白いタクシーは安くて台数も多い反面、車体がオンボロだったり、極稀に観光客相手にぼったくるドライバーなどもいます。セブはフィリピン国内でも比較的「ぼったくり」に遭遇することは少ないですが、明らかに海外旅行慣れしていない「おのぼりさん」の雰囲気を醸し出しているとターゲットにされてしまうことがありますので注意しましょう。

そして、もう一種類のタクシーがこちらの黄色いカラーリングの「エアポートタクシー」です。

こちらは、その名称からも分かる通り、空港からの移動に特化したタクシーです。

初乗り運賃は70ペソ(約150円)で、白い一般的なタクシーと比較すると割高になっています。そのため、利用するのはほとんどが外国人の旅行者で、フィリピン人が利用することはほとんどありません。

エアポートタクシーを利用するメリットは、目的地まできちんと送り届けてくれるので安心できるという点です。

しかし、白いタクシーに比べてサービスが極端に良いということはありません。そのため、特別必要を感じなければ、あまり利用することはありません。通常は白いタクシーで十分でしょう。

それから、タクシーを理由する際には是非100ペソ、50ペソ、20ペソといった少額紙幣を用意しておきましょう。1000ペソや500ペソ紙幣で運賃を支払おうとすると、ほぼ100%の確率でドライバーは釣り銭を用意できません

実はこれ、タクシーに限らずショッピングでも生じるフィリピンあるある。高額紙幣で少額の商品の支払いをすると釣り銭がないケースが多いので注意しましょう。

セブ空港からの移動手段2:Grab

フィリピンNo.1配車アプリ

次に紹介するのは、東南アジアで圧倒的なシェアを誇り、フィリピンでももっとも利用されている配車アプリ、「Grab」です。

Grab のウェブサイトより引用

鉄道のないセブ島では自動車が唯一の交通手段です。そのため、タクシーの利用者も多く、交通量の多い時間帯などは街中でタクシーを拾うのは至難の技となっています。そこで、フィリピン社会で急速に発展したサービスがスマホのアプリで自分のいるところへ迎えに来てもらい、目的地まで送ってもうらう「配車サービス」です。

もちろん、空港にも配車することが可能です。Grab を利用すれば、タクシーレーンに並ぶ必要もなく、混雑している中をいち早くホテルへ向けて出発することができます。

事前に運賃がわかるので安心

Grab を利用するメリットのひとつは、乗車前に目的地までの運賃が確定することです。

そのため、ぼったくられる心配がありません。たとえ、渋滞回避などで遠回りのルートを通ることになったとしても運賃がすでに確定している為、運賃が上昇することを心配する必要がありません。

また、ドライバーの身元もはっきりしているため、安心して利用することができます。特に深夜の到着便でひとりでホテルまで向かう場合などは、タクシーだと不安な部分もありますが、Grab ならば安心できます。

さらにアプリにクレジットカード情報を登録しておけば、支払いをカード決済にすることができます。そうすれば、お釣りがなくて困るといったことが起こりません。クルマが目的地に到着したら、そのまま降車するだけなので大変便利です。

Grab のアプリからはタクシーを配車するか、一般車を配車するか選ぶことができますが、筆者の経験上、一般車の方がタクシーより車体が綺麗で乗りやすいと思います。ただし、タクシーよりも一般車の方が運賃は若干高くなります。

日本を出発前にアプリをインストール

Grab を利用する場合は、ぜひアプリを日本でインストールしておきましょう。

アプリにアカウントを登録する際、電話番号を入力する必要が生じます。アカウント登録を進めていくと、設定した電話番号宛てにアカウント登録に必要な4桁の認証番号がテキストメッセージで送られて来ます。その番号を入力することによって正式にアカウント登録が完了します。

しかし、フィリピンで登録作業をしようとすると、フィリピンで受信できる電話番号を持っていなければなりません。そのため、フィリピンで利用できるSIMカードを持っていなければ、認証番号を受信する術が有りません。ですから、アプリのインストールは事前に日本で済ませておくことをおすすめします。

セブ空港からの移動手段3:MyBus

セブ市内への最安値移動手段

最後にご紹介するのは、空港からセブ市内を結ぶバスのサービス、「MyBus」です。

https://sugbo.ph/2016/cebu-mybus-guide/

MyBus の乗車場所は、到着口を出てまっすぐ進み、タクシー乗り場を通り過ぎたさらに奥にあります。

著者撮影

到着口を出て、歩道を直進した先端部分にたどり着くと、車道が現れます。

その車道にMyBusが待機しています。

著者撮影

こちらが乗車場所です。

大きなスーツケースも一緒に持ち込むことができます。車内にはスーツケースを固定しておく場所も用意されています。座席の数には限りがあるため、混雑している場合は立って乗車する必要があります。

なお、空港から出発するバスは、毎日午前7時から午後10時まで20分おきに運行しています。

MyBusを利用する最大のメリットは、その運賃の安さです。

区間運賃
空港〜パークモール(片道)25ペソ
空港〜 SM シティモール(片道)40ペソ

こちらの表にあるように、空港からマンダウエ市のパークモールまでは25ペソ(約53円)、さらに終点の SM シティ・モールまでも40ペソ(約85円)という破格の安さです。

MyBusルート(セブ空港〜 SM シティ・セブ)

MyBus はタクシーとは異なり、決まったルートを走ることになります。

セブの空港を出発する路線ルートは上のマップにあるように、空港のあるマクタン島からマンダウエ市を抜けて終点の SM シティ・モールにある MyBus のターミナルまでのルートとなっています。

そのため、目的地がこのルート上に近い場合は、この MyBus を利用すると便利です。

MyBusを利用すると便利なホテル

前述の通り、MyBus はその運賃の安さが最大のメリットです。もし、みなさんが宿泊するホテルが MyBus のルートから近ければ、利用する価値は十分にあります。ここでは、MyBus を利用すると便利なホテルを紹介します。

Maayo Hotel

著者撮影

Maayo Hotel は、空港のあるマクタン島からセブ島へ渡った最初の交差点の角にある「Maayo Medical」という病院に併設されたホテルです。Maayo Medical は MyBus の停留ポイントとなっていますので、降車してすぐホテルにチェックインすることが可能です。

BIG Hotel

BIG Hotel は、マンダウエ市のパークモールの目の前にあるホテルです。すぐ隣には City Time Square と呼ばれる飲食店街があり、便利な立地にあります。MyBus はこのパークモールが停留スポットのひとつとなっており、降車してから徒歩ですぐホテルにたどり着けます。

bai Hotel

bai Hotel は、セブ最大の客室数を誇るホテルで2017年にオープンしたばかりの新しいホテルです。こちらのホテルもBIG Hotel 同様、パークモールのすぐ近くに位置しています。ただし、MyBus の停留スポットからは少し離れているため、重いスーツケースを引きずりながら移動するのは少し大変です。交通量の多い大きな交差点を横断する必要があるので、周りの自動車に注意しながら移動しましょう。

Raddison Blu

Raddison Blu は、セブ随一のサービスを誇る高級ホテルです。MyBus の終点である SM シティ・モールのバスターミナルのすぐ隣に位置しているため、降車してからすぐにホテルに移動することができます。

Bayfront Hotel

Bayfront Hotel も MyBus の終点である SM シティ・モールのバスターミナルの目の前に位置しています。ただし、道路を挟んで向かい側にあり、信号機がないため、横断には注意が必要です。

まとめ

如何でしたか?

これまで、セブの空港からホテルまでの移動手段を大きく3つに分けて紹介しました。

タクシー、Grab、そして MyBus とありますが、それぞれ異なるメリットがあります。しかし、結局のところ、時間を取るか、値段を取るかといった2つの視点で移動手段を選ぶことになるでしょう。

みなさんの宿泊する予定のホテルの位置を事前に調べてみると、どの移動手段がもっとも適しているかがわかるかも知れません。そのため、旅行の出発前にインターネットなどでホテルの情報をある程度調べておくと良いでしょう。

実際にセブにお越しの際は、是非今回の記事をご参考にしていただければ幸いです。

セブ島のホテルをお探しの方は、次の記事をご参考にどうぞ。

Masa_Harayama

セブ島在住フリーランサー。
セブ市内の語学学校マネージャーを経て、現在はセブのトピックを中心に扱うトラベルライター。その他、台湾では音楽イベントの運営に携わり、日本、台湾、フィリピンを中心に活動している。
ビサヤ語習得を目指し効果的な学習方法を模索中。

こちらもご覧あれ:
Blog:【日刊セブ便り】
※(yabe追記)2020年~日本在住。

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コメント

  1. nagura より:

    このあいだ初めてターミナル2のエアポートタクシーに乗りました。慌てていたので乗る時にメーターを見ませんでした。動き出してからメーターを見るともうすでに百数十ペソ。
    やられたと思いましたが、そのまま目的地まで行き文句を言って差額分だけ払いました。
    メーターをリセットしないタクシーでした。ターミナルができたばかりなのか、質の悪いドライバーがまだまだ排除されていません、気をつけてください。

    • Masa_Harayama Masa_Harayama より:

      nagura 様
      それは悔しいですね。
      フィリピンにはここぞとばかりに外国人からぼったくろうするドライバーがまだまだいますね。
      乗車時のメーター確認を忘れないようにしたいですね。やはり一番安心なのはGrabでしょうか。

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